ヴィンテージ・スピーカーが好きで、気になるユニットを少しですが集めています。それをオープン・バッフルに取り付けて、毎日音楽を楽しんでいます。良いと思ったスピーカーを別の場所に移動して鳴らしてみると、ずいぶん環境で音が変化するのを感じています。同じ音源で、同じアンプを使用して、こんなにも音が違うんだと認識。スピーカーは、その場所にある空気を使い、その振動を音楽にどう変えるか、ということをしています。部屋の環境の違いは、そのまま音楽に反映してしまいます。ですので、このブログでは、音の良し悪しをわたしの環境で判断しても役にたたないと判断し、それは行わないことにしています。わたしは、音の違いをそれぞれの個性と考え、それをそのまま受け入れて楽しんでいます。そしてルックスを眺めているだけで、楽しい時間が過ごせます。また、音質に関しましては、信頼できるであろう記事もいろいろ出ているようですので、それを参考になさってください。
ずっとオープン・バッフルでの、低域不足をなんとか改善したいと、いろいろ試してきました。よく考えると、比較するベースにある音は、現代のハイエンドな音であると思い当たりました。それとヴィンテージ・スピーカーを比較してもどうかなと思っています。そこでヴィンテージ・スピーカーを活かしながら、今聴きたい音楽を感動して楽しめるオーディオのデザインを進めています。最終的には、オープン・バッフルの作り込みと、オープン・バッフル用に適合させた良質アンプの開発にいたり現在満足いく音質で、ヴィンテージ・スピーカーを楽しめています。その辺りの話をさせていただきます。
先日、デザインした現代ユニットを使用したスピーカーの測定を行っていただきました。最新のソフトウエアの出来の良さには驚いていますが、この時の測定では、ニアフィールドで低域を中心に測定し、中域・高域は1.5m離れた位置で測定し、二つのデータを合わせて全体のデータにしておられました。周囲からの反射を演算でキャンセルし、無響室での測定と同じ結果が得られるそうです。
このブログでは、気になっている低域の音の出方をニアフィールドで測定し、バッフル作りの参考にしています。ブログ内で公表しているグラフは、2〜3kHzより上は正確に表しておりませんので、ご承知おきください。