割れた真空管は、新しい真空管を入手してやっと動き始めました。ノイマンのアクテイブ・フェーダーやサミングアンプまでお借りして、今ではお譲りいただいたP&Gとneveのダブルネームのフェーダーと無印フェーダーも揃い、もう準備万端。これでLuminと真空管アンプを繋げて音色を堪能できます。相島師匠からは、良い音だとの評価もあり、期待が高まります。
オーディオ機器のレイアウトが悪く、真空管アンプの元オーナーから受け継いだ、ボリューム付きのRCAケーブルもありましたが、これでも長さが足りず使えません。そこで、真空管アンプのために、頑丈な石脚のデスクまで作った訳です。
コンデンサーと抵抗を新しいものに交換してもらい、メンテナンスも終わり、準備体操も終了。いよいよ電源投入です。ケーブル類を、すべて繋げてLuminの電源を入れた後でアンプの電源投入。
少し待ってからLuminから音楽を送り出し、フェーダーのボリュームを上げていきます。
ん?・・・音が出ない???? 真空管を触ると、冷たいまま、デス。ドウシテ・・
何度か電源を入れ直し、他のケーブルも確認し、問題ナシ・・・うーん
何度電源を入れ直しても、真空管は一向に温まらない。アンプのパイロットランプは赤く光っています。仕方なく、アンプを修理していただいた相島師匠に連絡し、再度重量級のアンプを仕事場に持参。3階の仕事場まで上がるのは、実はしんどい作業です。
・・・・トランスの出力端子など色々な箇所にテスターを当て、電源を入れたり切ったりしながら、経路をチエックしてくれています。最後に真空管を引き抜き、ピンにテスターを当て、何本も同じようにチェック。小さな声で、真空管が切れてます。全部ですね・・・・
エエッ・・・と私は絶句。
ショックを与えるとマズイと思い、いつも真空管を外してから動かしていました。
前回、修理が終わった時もプチプチに包み、箱に入れて移動させています。「割れた真空管2」をレポートするにあたり、真空管をソケットに差し込み初めて電源を入れ様子を見ました。たぶん良い感じ。この時は音の確認ができませんでした。その後、デスク作りに励み、やっと出来上がったデスクの上で、真空管アンプは冷え性の症状を発生。これが、あらかたなストーリーです。
真空管、高いんだよな・・今度は8本だし・・ああ破産しちゃうじゃない。
切れた原因が分からないので、このまま真空管を差し込み、また全滅、これだけは避けたい。
ああ困った・・・・。相島師匠に点検していただいていますから、電気回路は安心なんですが。
電源の入れ方が悪かったのか?・・・それはないだろうな・・
すべての真空管を取り換えて、電源投入で切れてしまったらと考えると、すぐには動けない。挫折感が半端ない。
実は、以前入手したBTLアンプでも痛い目を味わっています。何が原因かよく分からず、修理依頼後はバラバラになり、作り直す話も私のデザインが進まず、頓挫して、作り直しの話は蒸発状態に。
真空管アンプの敷居が、さらに高くなってしまいました。縁がない?
何かの呪いか・・・・とにかく原因究明しないと、これ以上先に進めません。困った。
電気知識がない事は、実に不便です。 なにも知らないで乗り始めたヴィンテージカーも、長く乗ると、なんとなく部品を自作したりしています。しかし真空管・・・・思わず遠い目になってしまう。