Telefunken トランス

 

 

 

 

仕様などほぼ不明

 

友人からヤフオクにTelefunkenのトランスが出ているので、これを試してみたら。というショートメールがありました。以前出力トランスを貸していただいた原さんからです。彼が言うのであれば、それは貴重なもので霊験あらたかなモノに違いないと思い、早速落札させていただきました。

排気ガスをクリーンにするため、エンジン自動車には触媒のマフラーが必ず付いていると思います。
以前、高性能の触媒を使用したNOX対策の製品開発に関わったことがありました。臭い分子を破壊し部屋の空気を快適にする装置でした。ただ触媒の間に空気を流すだけでしたが、まあ効果絶大で、シックハウス対策にも効果があるものでした。
Telefunkenのトランスも、考えてみれば同じ仕組みなのかもしれません。音の触媒というか、重心を下げゴツゴツした肌触りをスムーズな質感に変えてくれます。たまにはゴツゴツした感じが良いこともありますが、そんな時はトランスを介さなければ良いだけの話です。そして注目すべきは、電源などのエネルギーを必要としないこと。静かに良い仕事をしてくれます。

何かに行き詰まったとき、話をしたくなる人がいます。他愛もない話をするだけで、具体的相談などしないのですが、元気になったり気分が変わったり、時には解決策まで浮上することがあります。
そのような友人や先生、人生において重要な方達です。どのような友人・先生を持つかで、人生は変化するでしょう。まさに触媒人間です。私にも何人か宝のような方がおります。
Telefunkenトランスの音を聞きながら、彼らの顔を思い浮かべておりました。中には、もう会うことができない御仁もおられ、少し感傷的になったりもします。


今日は、Telefunken L6を聴いています。with Telefunken Transです。ヴィンテージ・スピーカーにマッチングさせたアンプにトランスを組み合わせ、少しヒリヒリ感もあるL6を滑らかに、そして抜群な定位感。仕事しながら聴く音楽にはもってこい。Telefunken L6が少しだけPhilipsに近づきますが、でもL6は、L6です。なんだかとても慰めてくれます。
でもね、このトランスには、どこにもTelefunkenのロゴが入っていません。
本当にTelefunken製かどうか判断がつきませんが、それなりに効果がありますので良しとします。

次期無帰還アンプの製作に苦しんでいます。相変わらず木の暴れ問題で製作が一時中断しておりました。対策として合板を使用することを検討しましたが、やはり無垢板にこだわりがあります。先日触媒人間にお会いでき解決策を伝授いただき、再発進しました。いましばらく時間が必要ですが、実は配線などは完成しています。目下の懸案事項は、木をNC加工するかどうかです。やっと暗闇から抜け出ました。

 

 

 

with Youを聞きながら仕事をしています。鈴木重子さんと木住野佳子さんのコラボで、トランスを通した音楽は独特の世界観。Apple musicから流れてきました。木住野佳子さんが好きでよく聴いています。確か隣町の住人です。