Sachsenwerk Type 19/4m

 

 

 

1950年代 東ドイツ製

ヤフオクで出会い、どうしても欲しくなりました。良いツイーターが欲しいと思っていた時期でもあります。ヤフオクの写真が良かったんでしょうか。それとも、Sachsenwerkの響きに弱いのか。良い音が出そうなオーラがありました。Sachsenwerkの8吋励磁ユニットを購入したのも、このメーカー名の響きに導かれた記憶があります。ツイーター用途でと説明がありましたが、このサイズならフルレンジとして鳴らしてみたいと思っていました。Philpsの12センチが実に良い鳴りっぷりでしたので、これもどうかなと。

このユニットには、励磁型とアルニコ仕様、そして入手したフェライト仕様の3種類があります。コーンやダンパー・シャーシなど基本的な部分は共通のようです。アルニコとフェライトで音の違いは無いと聞いていますが、価格には開きがあります。アルニコは高いですね。アルニコが欲しかったのですが、気がついたらオークションが終わっていて、少し高い金額で落札されていました。
でも、出た当時のフェライトは新技術をまとった製品だったでしょうから、もしかしたら後発製品の性能は少し上かも。私がメーカーなら差を付けて出しますね。などと考えてフェライト仕様を落札しました。今度は、ちゃんと落札まで見届けました。
19/4mは、普通のユニットのデザインをしています。ひとまわり小型の4吋のTELEFUNKENやisophoneのツイーターは密閉式ですが、普通のデザインのシャーシなので、フルレンジとしてどうかなと思ったわけです。

19/4mは、巷でもよく見かけるユニットですが、コーン紙にバツ印が入っているのが多いです。それも青いバツ印。ワーフェデールのスーパーツイーターもコーンに文字が入っていますが、あれは測定して組み合わせが良いペアを決めていたのかも。入手した19/4mペアは、どちらにも同じ青色バツ印がマークしてあり、これどう考えたら良いのか。なんでバツ印なのか?  検査を通らなかった不良品に見えませんか?

センター・ダンパーが格好良く見えます。これに惹かれたのかも。そして、コーン紙の裏を覗くとチラッと見えるボイスコイルも良い感じです。アルニコより径が大きいフェライトもバランスは悪くないですね。ここに機種名が刻印されていますが、メーカーは入っていません。機種名の前にあるマークがSachsenwerkを表現しているのだろうか。そういえばPhilipsも表示が無かったかも。前回のSiemensもメーカー名の表示が無いですね。クルマもカメラもメーカー名が入っていないモノは無いです。メーカーは、エンクロージャや本体に表示されているから良いのだろうか? 今だったら無印良品ってことでしょうか。ああ、他にもそんなユニットがありましたっけ。

実際聴いてみると、フルレンジで使っても重低音を求めないなら、普通に音楽を楽しめます。軽い低域から10KHzあたりまでの帯域をカバーするようです。ですが目的は、広域の表現を充実させるために生まれたのでしょう。Philips12センチは、箱に組み込んでフルレンジとしての使用が目的なので低域の表現はPhilipsの方が上手。でも、この19/4mはデザイン・オーラが強いです。

今回、つくづく自分にはスピーカーを選ぶ時の基準がデザインしか無いことに驚きました。性能的なことやメーカーの歴史などにあまり興味が無いんですね。ただ見た時に心が躍るかどうか、なんです。こんな選択基準で、クルマならともかくスピーカー・ユニットを購入するのってどうなんだろうと思ってしまいます。基準は、自分でデザインした平面バッフルで、取り付けた時に格好が良いかどうか。ただ、その一点のみです。音が良ければ万歳で、そうでなくても格好が良ければ許せてしまいます。まあ、あまり聴かなくなるだけで手放すことをしていません。
今回撮影してみて、心躍った記憶のようにユニットが撮れていません。写真に気持ちを乗せることがどの位難しいことか良く知っていますが、でも今回の写真は何も出せていません。心ときめいて購入したハズなんですが、トキメキが感じられない。ああ写真下手になったなあ・・と実感です。

Sachsenwerkの励磁8吋との組合わせも考えていましたが、今回は順延します。オープンバッフルのツイーター取付パーツと19/4mのサイズがうまく合いません。次のオープンバッフルで、09/4mが取り付くようにパーツを作り直して試してみましょう。楽しみが増えました。

 

好きなYoutube番組「YU SR500愛車のある暮らし」で流れていた曲をShazamで検索しそれをApple musicでよく聴いています。暑い日にビール飲みながら聴くのが最高かも

Anthony Lazaro & Sarah Kang で Something New(Duet Version)
YUさん、真空管アンプでTELEFUNKENのエンクロージャを楽しんでおられます。クルマもアルファとシトロエン・・・時代が少し違いますが同じだあ・・

https://www.youtube.com/@YUTube123