Telefunken 8inch 励磁ユニット 型番不明 1930年代

 

 

 

 

1930年代の製造で、型番などは現在不明です。

Rullitのエージングで、お世話になった原さん。彼も師匠のひとりです。研究開発を仕事にされる彼の耳や知識の深さには驚かされます。その原さんに、Rullitエージングの時、コレクションのTelefunken 8inch励磁ユニットを持参いただきました。思わずその風情に感激し、写真を撮らせていただくことに。1930年ごろのユニットだそうで、今後予定しているヴィンテージ・スピーカー聴き比べの時に詳細を確認し、このブログの内容は適時アップデートしていく予定です。

第二次世界大戦前製造のこのユニットは、特に片方のユニットに経過した時間の永さを深く刻んでいます。試しに聴かせていただくと、風化や劣化という言葉は浮かびません。豊かな表現力は、世界大戦の前はこんなに深い味わいで音楽を楽しんでいたのかと気付かされます。ドイツの技術の高さにも感心。生半可な現代スピーカーなど、簡単にブッ飛ばされます。90年の歳月を経過した工業製品。機能を失う事なく今なお健在。
まず、その佇まいをご覧下さい。


蝶ダンパーはフレームを貫通して、フレームの外側で両端をボルト固定。この構造とても良いです。ヴォイスコイルがほんの少し見えますね。メンテナンス性がとても高い構造になっています。