真空管レスキュー

オーディオの師匠「山本愉一」さんが永眠されました。頼りにしていた発明家でもありました。三笠宮殿下が喉を患い声を失った時、山本師匠が作ったヴォイスチェンジャーで話をされているのをTVで見ていました。それ以外にも海外で活躍されていた話を良く聞きましたが、晩年は愛犬ポンタに助けられて過ごされていました。実に頭の良い犬でした。

山本師匠の家には、いろいろな種類の測定器が数多くあり、門外漢の私ではレスキューも出来ずでしたが、いつかは使うつもりで集めていたのであろう、多数の真空管をレスキューすることができました。本当は修理依頼して部品が揃わずそのままになっていたオープンデッキを持ち帰るのが目的でした。それが最後まで見つけ出せず無念な思いでした。山本さんと一緒に作った無指向性のスピーカーも壊れた状態で見つかり、特別な機能を持つオーディオも内蔵するアンプが無く、仕方なく廃棄することにしました。残念なことばかり。もっと知恵を授けてもらいたかったと残念に思いますし、最後一緒に取り掛かったオーディオは、できれば完成までもっていきたかった。無念です。

その山本師匠が保存していた真空管のほんの一部をご覧ください。製品製造目的であろう真空管は、同じメーカー・番号が多数あり、初めてお会いした時に案内してくれた製造工場を思い出します。趣味的な感じがする真空管も単体を含め数本レスキュー。しかし、以前、自慢げに見せてくれた、大きなペアの真空管は見つけられませんでした。師匠が長年使われていた真空管アンプやCDプレーヤー・ターンテーブル、そしてレコードなど蒸発しておりました。真空管に無知なので価値も分かりませんが、いつかこの真空管を使ってアンプを作り、音が出せるようになると良いんですが。それには、だいぶ勉強が必要そうです。もし情報などあれば、教えていただけると幸いです。特殊というより、普通に使用するような真空管が多いように見えます。私が産まれた頃消滅したメーカーの真空管もありますので、相当ヴィンテージなモノに見えます。また使用済みの真空管も多く、何から外したのかも気になるところです。ほんの一部をご覧ください。







最後に一緒に製作していたオーディオです。気持ちを落ち着かせ、安眠に導く機能を持っていました。ここまで作りましたが、肝心の高機能アンプが内蔵されず完成に至りませんでした。無念。