励磁 Rullit Lab8 退院

Rullitが戻りました。待ち遠しかった。
急いで届いた梱包を解き、Rullitに再会しましたが、治療の跡がそのままです。吉田師匠の治療内容を見せてやろうとの配慮でしょうか。それとも運送時のトラブル回避でしょうか。こんな姿で戻りました。はやる心を抑え、とにかく写真に残しておこうとまず撮影から。このやり方、見たことがありましたが実際に見るのは初めてです。ALTEC 416-8Bのヴォイスコイル偏心の時は、この姿は見なかったように思います。その416-8Bですがまたヴォイスコイルがタッチし始めています。コッチは、一度ユニットを回転させるのかなと思っています。

ちゃんと異音もなく、ハンス・ジマーを聴けています。ヴォイスコイル矯正ギブスは、スッと抜けました。引っ掛かりがないということは、偏心が治った証でしょう。異音が来るぞクルゾと思いながら聴く音楽は、イヤなものです。「オッ今日も、いつものところで来たぞ!」なんていうのは、本当にイヤです。聴ける曲も狭まるし、それから解放されてスッキリしました。吉田師匠ありがとうございました。

どうして、このユニットが好きなのか色々考えるのですが、まだ見えてきません。一番は励磁であることかと思い他の励磁スピーカーを試してみましたが、励磁だから好きということもないようで、言ってしまえば全部のコンビネーションなのでしょう。今は鹿革のエッジと超軽量のコーン、それと超狭いヴォイスコイルの間隔かなと思い始めています。そうかフェノリック・蝶ダンパーも良い感じがするな。しかし、この超軽いコーンからこんなにも質感を伴う重たい低域が出るのが不思議な感じがします。以前、低域を出すためにコーンを重くするように改造していたことがあります。当然広域が犠牲になります。Rulltは広域も低域も美味しいので、まあ言う事なしですが、少し全体的に硬質な感じが強く、ボーカルはPhilipsの方が好きですね。
ああ・・・・贅沢なことを言ってます。

ところで、アマゾンで1万円で購入した電源がまだ健康状態を保っています。これなら左右独立させても良いかもしれません。今のところRullitでは発症していませんが、左右で能率の違うユニットがあります。Philipsの大好きなユニットも、実は能率違いの個体があり、これはモノラルで楽しむしかない状態です。励磁だったら電源でバランスさせることができるのかも???  励磁、良いですね。

最後に、とても参考になるので、吉田リペアの師匠からの言葉を紹介します。プロを感じた言葉でした。
「スピーカーは、鳴らす条件、環境で不具合が再現されない事も多々御座いますので、こちらの調整作業で良くなったと言う話を聞けば、嬉しいです。
このユニットのコーンがかなり薄い方なので、正弦波を入れていくとまだ、共振歪、分割振動でビビりが出るポイントが御座います。これを解消する為に、コーンの補強をすればよく成りますが、期待とは異なる方向に行ってしまうのだろうと思います。」  そうなんですね・・・・

YOSHIDA SRS
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